ドイツの治安

ご存知の通り、ドイツは EU を牽引する経済的にも豊かな国で、先進国の中でも治安は良い方です。

 

旧東独地域の中にはネオナチがいて危ないと言われている例外的な一部地区もありますが、ドイツ国内で人口がトップ 10 に入る都市は、例えばイタリアのナポリ、ローマ、スペインのマドリッドなど、他のEU 諸国の大都市と比べればかなり治安が良い方です。

 

ドイツの人口トップ 10 に入るここデュッセルドルフもそれは同じですが、治安が良いという解釈には注意が必要です。

 

ヨーロッパでは治安が良いと言われているドイツも、日本と比べてしまうとかなり悪いからです。

 

次の情報は、以前デュッセルドルフ警察から在デュッセルドルフ日本総領事館を通じて知らされた内容です。

 

ドイツでは日本の4倍以上の犯罪が発生しています。殺人は約 2、強盗は約 13、窃盗は約 3。そしてデュッセルドルフが州都である、NRW州ではドイツ16州の中で、最も多くの犯罪が発生しています。そしてデュッセルドルフは、大規模都市別の犯罪件数で、フランクフルトに次ぐ第 2

 

空き巣は上記の窃盗の中に含まれると予想できますが、特に都市の中心部での空き巣は日常茶飯事です。

 

空き巣は昼間、夜間を問わずにいつでも行われます。被害に遭いやすいのは、より簡単に侵入できる場所です。

 

施錠されずにオートロックだけで閉まっているドアや、上部が空いている窓などが狙われます。

 

慣れた空き巣の犯人は、オートロックだけで閉まっているドアはあっという間に開けてしまいます。

 

建物の入り口のドアの中にさえ入ってしまえば、そこには普段は人はいませんので、ドロボーはゆっくりとお仕事が出来るわけです。

 

宅急便などを装って、相手かまわずブザーを押し鳴らし、住人の誰かがチェックもせずに開錠のブザーを押せばドロボーは簡単に建物内に入ってしまいます。

 

そこでアパートのドアがオートロックだけで閉まっているか、きちんと施錠されているかで大きな違いが出ます。

 

今までにボイラーの修理等で、私が日中に誰もいないアパートにお邪魔して、アパートの鍵がオートロックだけで閉まっていたことが数回ありました。

 

つまり、最後に出た人が施錠をしていなかったことになります。

 

オートロックだけで閉まっているドアは、プラスチック版のようなもので音もなく数秒で開けられてしまいますが、施錠されているとバール等でこじ開けるので、大きな音がする上に時間がかかります。

 

上部が空いている窓の場合は、次の動画を見ていただければすぐに分かりますが、とても簡単に開けることができます。

 

この動画の例は極端に簡単な例ですが、もし隣の窓のノブが反対側に付いていても、少し時間をかけて長い棒などを使えば同じ結果を得ることが出来ますので、アパートが不在になる時や夜間の間はくれぐれもご注意お願い致します。

上部が開いた窓から侵入する最も簡単な方法:

空き巣以外にも、特にインマーマン界隈では置き引きや罠を仕掛けた窃盗に注意が必要です。被害が届けられる日系保険会社も認めるように、毎日のように被害が出ています。


貴重品からは決して目を離さないで下さい。数人のグループで行う窃盗は、数人で被害者の注意をそらせて窃盗を行ったり、警察の人間を装ったり、その手口は日本人にとっては手品のレベルです。


特に日本という島国は、世界でも稀に見る安全な国です。その島国で育った人間は、幸か不幸か誠に残念ながら平和ボケしてしまっているので、犯罪組織にとっては良いカモになってしまっています。