ドイツの受信料
家賃には、WIFI代、暖房費、電気水道光熱費、管理費、市のゴミ回収代、汚水処理代、階段の掃除代…等、様々な費用が全て含まれていますが、1つだけ含まれていないのが、ドイツの受信料です。
それには理由があります。
日本では、「NHKから国民を守る党」などという政党が登場して活躍するほど、NHK受信料の徴収方法が問題になっています。
見てもいない人に、NHKの受信料を強制的に支払わせるのはおかしい、スクランブルをかけるなどして、見たい人だけが支払えるようにすべきだという意見が多いからです。
NHKの放送には良い教育番組などもある反面、政治的に左に偏った反日自虐的な偏向報道や、フェイクニュースの報道が知られています。
「NHKから国民を守る党」は、そんな現在のNHKの受信料徴収方法を変えて、暴利を貪る組織から国民を守ろうという主旨の政党です。
さてドイツの場合ですが、似たように、Rundfunkbeitragという、ARDとZDF番組の強制的な受信料の徴収があります。
これはNHKよりさらにひどいもので、TVやラジオを所有していなくても受信料を徴収するシステムです。
しかもその組織はかなりいい加減で、電話をすればアナウンスのメッセージが流れるだけで、手紙を出しても必ずしも返事が返ってきません。
その組織は、NHK以上に利権にしがみついて不当な暴利を貪っているとしか考えられず、見てもいないARDやZDFの番組の視聴料をドイツ全住人に支払わせるのは、たとえ現在ではそれが国が認めているシステムではあっても、利権の悪用に手を貸してのさばらせておくようなものです。
そういった理由から、以前は住んでくださる方々の利便性から家賃に含めていましたが、現在はこの費用だけは含まれていません。
ですがこのような背景のある費用だからと言って、本日現時点では合法であるはずのものに対して、居住者に「払わないで下さい」というわけにはいきませんので、この費用をお支払いになりたい方には、独自の判断で直接お願いしています。
この費用の支払い方法は、部屋ごととか、個人ごとではなくて、アパートごとですので、例えば3人で住むシェアアパートの場合は、その費用を3人で割ることができます。
1人が既に支払っていて、アカウントを持っている場合は、残りの2名はそのアカウントを伝えるだけで構いません。
もし受信料を支払わないとどうなるか…:
支払わない方法は、届く手紙を単に無視するだけです。では、無視を続けているとどうなるでしょうか?
請求金額が増えてゆき、督促が届くことになります。さらにそれを無視していると、運が悪ければ平日の日中に取り立てがやってくることもあるそうです。
もし弁護士を立てて裁判を起こすとどうなるか?
今日の裁判では負けるそうです。
つまり、平日の日中に家にいることが多い人の場合は、運が悪いと取り立て屋に来られてしまい、払わざるを得なくなるかもしれません。
でも逆に、平日の日中は仕事でほとんど家にいない場合は?
ドイツでもこのシステムの是非に関してマスコミに取り上げられるようにはなって来ました。
日本の場合、NHKから国民を守る党が選挙で一気に議員数を3倍に伸ばしたりしているそうですので(2019年5月)、近い将来は何かが起こると思われます。
朝日や毎日、NHKの偏向報道、フェイクニュースを頻繁に暴いている「虎ノ門ニュース」などでは、多くのレギュラーや、ゲストの出演者たちが、NHKは潰さないとダメだと言っていますが、そうはならないとは思うものの、例えばスクランブル方式に変わることなどは十分にあり得ると思います。
ドイツではまだそこまでは騒がれていないので、この状況はまだまだ続くと考えられます。
悪法でも法は法。それに逆らうことをここでお勧めすることは出来ませんので、どうかご自身で判断し、シェアアパートに比較的に新しく入られた方は、既にそのアパートにお住まいの方々がどうされているかを一度尋ねてみてどうされるかを決めて下さい。
デュッセルドルフのボランティア掃除活動